「レオン」の名優ジャン・レノ 日本への愛を熱く語る「妻への愛と同じで、どうして好きなのか説明できない。全てを含めて愛している」
フランス出身の世界的な名優ジャン・レノ(77)が21日、都内で開かれた自叙伝的ひとり舞台「らくだ」(5月10~24日、東京芸術劇場シアターウエスト)の取材会に出席し、「笑いあり、涙あり、歌もあります」とアピールした。
「らくだ」は映画「グラン・ブルー」や「レオン」などで知られるレノが、人生に深い影響を刻んだ出会いや出来事を出演映画の記憶と重ねながら、半生を音楽と物語で描き出すもので、今回が世界初演となる。
丸眼鏡にごく短い髪とヒゲというおなじみの風貌のレノは、生成りのジャケットに茶のシャツ、黒のパンツとシューズというファッションで登場。6人の子供の父として、制作の動機を「自分の人生、歩みを語りたい願いがまずありました。これまでの歩みを子供たちに伝えたい欲求がありました」と語り、日本で初演する理由を「日本とは25年来の付き合いがあってとても好きなので、愛情から来ました。日本でやるのは明白でした。3年前に慈善絡みで日本に来ましたが、その時から日本でやろうと決めていました」と述べた。
日本の好きな点を聞かれると「この芝居のセリフにありますが、ある人をどうして好きなのか理由を言うのは難しい。愛するということは定義できない。香水の香りと同じで分析できない。とにかく日本にいると幸せなのです。結婚生活における妻への愛と同じで、どうして好きなのか説明できない。全てを含めて愛しているということなのです」と熱く答え、「コンニチハ。イラッシャイマセ」と得意な日本語も披露。好きな都市には京都の他に「日本酒がおいしい」と富山を挙げる日本通ぶりも垣間見せた。
2001年に映画「WASABI」で広末涼子と共演するなど、日本とは縁の深いレノ。「らくだ」にも日本のことが出てくるという。
タイトルにあるように自身をラクダに例えたのは「トーテム(内なる動物)がどういうものか長年考えていました。人を運ぶ、荷物を運ぶ、ゆっくり歩く、反すうする、観察する、自分はラクダだと思いました」という考えからだという。
また、今回は作、主演のみならず歌も披露するが、「ストーリーを書いている時に、人生を語る上でいろんなシチュエーション、演技に歌を差し挟むことによって、芝居にリズムが生まれると考えました。今回8曲を歌うことでリズムを与えています」と、その効果を説いていた。
「らくだ」は東京公演後に富山、兵庫、静岡、宮城、石川、高知、福岡、山口、京都、愛知、岡山でも上演される。
