掛布雅之氏 31年目の1・17「われわれ世代が若い世代に伝えていかなきゃ」 本当の復興へ“つむぐ” 阪神・淡路大震災追悼行事
6434人が犠牲となった1995年の阪神・淡路大震災は17日、発生から31年となった。兵庫県内各地で追悼行事が開かれ、元プロ野球・阪神の掛布雅之氏(70)は、神戸市長田区の西神戸センター街で行われた神戸震災復興フリーライブ「ONE HEART」にゲスト出演。“本当の復興”に向けて思いを寄せた。
未曽有の大震災から年月は過ぎ、発生から気付けば自身の現役時代の背番号と同じ「31」年を迎えた。
掛布氏は同ライブに過去に3度、出演しているが「今年は震災から31年だから、絶対来てくださいよって言われていたんですよ」と明かし、今年も震災を後生に伝えるべくステージに上がった。
特に甚大な被害を受けた長田区も今では力強く生まれ変わり、きれいな街並みが並ぶ。それでも「本当の復興というのは、建物をきれいにする事だけじゃないって、ここ何年かで感じるようになった」と胸中に生じた変化を吐露。「近所付き合いとか、長田らしいコミュニティーが消えてしまった部分もあると思う。街がきれいになったとしても、そこに本当のコミュニティーが形成されているのかどうかは別問題」と、依然として復興は道半ばと感じている。
この日は朝早くに起床し、31年前に震災が発生した午前5時46分はテレビを見ていたという。「僕ももう70(歳)ですからね、われわれ世代が若い世代に伝えていかなきゃいけない」と世代を超えた交流の場の必要性を強調。そのために「お年寄りと若者の交流の場みたいなものを設けるのが良いんじゃないかな」と具体策も提言した。
被災者の高齢化が進み、当時を知る世代は年を経るごとに減少していく。そんな現状に危機感を覚える掛布氏は最後にもう一度「伝えていかなければいけないことなんだなって感じますよね」と、本当の復興に向けて、震災の教訓を未来へと“つむぐ”意志を示した。
