昨年、創立９０周年を迎えた老舗レコード会社のテイチクが１８日、都内で、新人演歌歌手の堀内春菜（２８）と亜蘭（２５）のデビュー発表会を開いた。堀内は今月１６日にシングル「阿蘇の鬼火」でデビューしたばかり。亜蘭は９月２４日にシングル「北国最終便」でデビューする。

　身長１５３センチの堀内は、パワフルな歌声で「阿蘇の鬼火」を熱唱。「ピチピチの２８歳」と自己紹介し、「ここから歌の道を歩いていけるように頑張って参ります」と決意表明した。

　八代亜紀、水前寺清子ら大物を輩出した熊本出身。テイチクにも熊本出身の石川さゆり、島津亜矢が在籍しており、「熊本の大先輩に並べるように、いつかご一緒できるように」と熱望。「１秒でも長く歌い続けられる、息の長い歌い手になりたい」と最終目標を掲げた。なお、特技はスーパーボールすくいで、最高２９５個をすくったことがあるという。

　１８３センチのスレンダーな長身と甘いマスクの亜蘭は、低音のイケボで「北国最終便」を歌い上げ、「今日は夢がかなった。一生忘れることはありません」と感無量。憧れの歌手は氷川きよしで、「顔を見なくても歌を聴いただけで亜蘭と分かるような歌手が目標。どんなジャンルでも歌える歌手になっていきたい」と話した。

　会には先輩の北山たけしが応援に駆けつけ、「大きな大きな節目の１００周年に向けて、２人の大きなパワー、新しい風とともに、私たちも歩いていきたい」とエール。「感謝の気持ちを忘れずに歌っていってください」と助言しつつ、「歌もしっかりしているし、皆さん（報道陣や関係者）に伝える言葉もしっかりしゃべっている。今の若い人はすごいなあ」と感心しきりだ。

　先輩の激励に、堀内は「本当に背筋が伸びる思いです」、亜蘭は「胸がいっぱいです」と感謝していた。