実在した「特攻の母」題材舞台 ゲネですすり泣きする観客続出 主演の浅香唯も思わず涙「立派に務めたい」ワッキープロデュース
お笑いコンビ・ペナルティのワッキーがプロデューサーを務める舞台「MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~」(23日まで)が19日、東京・新国立劇場 小劇場で初日を迎え、主演の浅香唯らと本番前の公開通し稽古(ゲネプロ)と取材会に出席した。
今作は特攻隊員達から“母”と慕われ、戦後「特攻の母」と呼ばれた実在の人物・鳥濱トメさんの半生を描く。ゲネでは、終演後にすすり泣きする観客が続出した。
13年から出演を続け、特攻隊長役を務めるワッキーは「ゲネの出来は100点だった。なのでこれを毎回続けていきたい」と意気込み。今回からプロデューサーの立場として携わったことから「うれしさと不安といろんな感情がある」としながらも「一番はうれしさです」と笑みを浮かべた。
今回で3度目の鳥濱さん役を務める浅香は、ゲネ後の観客へのあいさつ時にはワッキーとともに思わずこみ上げるものがあった。前回の経験から「本番で泣かない」ことを目標としていた浅香は、鳥濱さんの明るい役柄を踏まえ「決して私は舞台上で涙は見せないぞって思いながらやっている」と話したが、「ただやっぱり何度も(涙を)こらえるシーンがあったし、本当に最後はこらえられるかなって不安もあるけど、立派に務めたい」と力を込めた。
ワッキーも「隊長だから涙を見せるわけにはいかない。唯さんが言ったようにこらえながら皆と表現したい」と続いた。
