ＴＢＳの井上貴博アナウンサーが７日、キャスターを務める同局系「Ｎスタ」に出演し、ブラック校則を擁護する教育部長の言葉に「何を言ってるのかがよく分からない」と疑問を投げかけた。

　「眉間の産毛をそったら校則違反」とされたという女子生徒の話題。福岡県久留米市の公立中学に通う中学３年生の女子生徒が、今年４月、眉間の産毛をそったことで校則違反として指導を受けた。校則には「眉毛をそってはいけない」という項目がある。女子生徒は３日間、別室での自習をさせられたという。

　与えられた教材は３～５歳用のもの。反省文も書かされた。別室では５人の教師に囲まれ、眉毛をそったことについて問い詰められたこともあった。

　この問題について、今年６月に久留米市議会で教育部長が答弁。「発達段階の子どもたちが眉や髪型ばかりに気を取られ、肝心の学習や生活がおろそかになることを心配したものではなかろうかと思います」と推測した。さらに「個別に説諭や内省を促すこともあり、別室での指導が直ちに行き過ぎというか合理的ではない、とは言えないと考えております」と自身の見解を示した。

　井上アナは理不尽な問題が明るみに出ること自体は歓迎する一方で「教育委員会側がおっしゃってることが、申し訳ないですけど、何を言ってるのかがよく分からない」と疑問視。「誰のための校則なのか、生徒のためじゃないのかなっていうのは感じました」と納得いかない表情だった。