西九州新幹線 爆破予告「複数箇所に高性能な爆弾」開業5日、1時間運転見合わせ

 JR長崎駅構内に掲示された張り紙
 開業の日に、JR長崎駅を最初に出発する西九州新幹線「かもめ」=23日
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 23日に開業したばかりの西九州新幹線が緊迫感に包まれた。

 長崎市は28日、武雄温泉(佐賀県武雄市)-長崎間で運行している西九州新幹線に関し「施設の複数箇所に高性能な爆弾を仕掛けた」などとするメールが届いたと発表した。佐賀県嬉野市や長崎県諫早市など、他の沿線自治体にも同様のメールが届き、JR九州は28日午後3時ごろから約1時間、運転を見合わせた。

 JR九州によると、上下計2本が運休したほか、上下計2本が最大25分遅れ、約800人に影響。在来線にも運休や遅れが生じた。

 長崎市などによると、メールは28日未明に受信。爆破時間は同日の「午後3時34分」と書かれていた。JR九州は新幹線の全5駅や付近の在来線駅で、乗客を退避させ不審物がないかどうか点検。駅の入口などには「駅から退避をお願いします 西九州新幹線に爆破予告がありました」などと記した物々しい張り紙が掲出された。武雄市は、武雄温泉駅の観光案内所や売店を一時閉鎖した。

 長崎駅前には、退避して再開を待つ多くの利用客の人だかりができた。夫婦で旅行に来ていた佐賀県鳥栖市の田中義光さん(72)は「(駅構内の飲食店で)食事中に退避するよう言われた。早く再開できると良いが」と心配そうに話した。

 長崎県警によると、長崎市に届いたメールは過去、各地の小中学校の爆破を予告したメールと文面が似ているという。

 西九州新幹線は新幹線としては最も短く、約66キロを走行。

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