古市憲寿氏「言葉にしないと暴力に負けたことになる」ツイッターで緊急生放送出演の思い明かす

 社会学者の古市憲寿氏が9日、テレビ朝日系「中居正広のキャスターな会」に出演。放送中にツイッターを投稿し、この日の放送は「冒頭だけ急きょ、生放送でした」と明かした。番組内では沈痛な表情で持論を述べ、ツイッターでは「本当に言葉にならないけど、言葉にしていかないと、暴力に負けたことになるから」と思いをつづった。

 番組では冒頭から安倍晋三元首相が8日に奈良市内で演説中に銃撃され、搬送先の病院で死去したことについて扱った。古市氏は、キャスターの中居正広から問いかけられ沈痛な表情で「不思議なほど動揺しているというか、毎日会っていたわけじゃないし、たぶんテレビ見ている方もテレビ越しでって方も多いと思うんですけど、でもたぶん動揺している人は多いと思う。それくらい存在感の大きい人だった」とショックを隠さなかった。

 さらに、「テロって、たった1件の事件でも社会がめちゃくちゃ動揺するじゃないですか。でも動揺しすぎたらいけないなと思っていて。確かに首相経験者が銃弾に撃たれるのは戦前以来のことで、およそ100年間なかったこと。だからただちに日本の治安が悪くなったとか、社会が大変だって動揺しすぎる必要もなくて、それはテロに負けたということになるから。警備体制に問題はあったと思います。そこは粛々と改善していくべきこと。ただこれで日本がダメになったとか戦前回帰というふうに思考を飛ばさない方がいい」とクギを刺した。

 普段はシニカルで冷めた物言いをする古市氏だが、この日は深刻な表情を浮かべ「朝起きたら夢じゃないかと思ったけど現実だった」と悲しんだ。

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