ＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」は、次回は１７日に第２７回「鎌倉殿と十三人」が放送され、源頼朝（大泉洋）の急死を受け、暗黒の権力闘争が繰り広げられる後半戦がスタートする。

　公式ＨＰの予告では、二代鎌倉殿となった源頼家（金子大地）の背後につき、勝ち組となった梶原景時（中村獅童）が引きずり下ろされ、標的となることが示唆されている。

　ネット上では現在、景時が主となり、忠実に命に従っている暗殺下人・善児（梶原善）の今後も話題となっている。

　「善児抱えてる梶原が真っ先に退場することになるはず」「梶原の次はどこ」「梶原さん脱落後は善児はどうなるんだろう」「梶原殿いなくなったら善児が野放し」と注目する投稿が相次いでいる。

　「義時が拾う」「ついに小四郎の元に」とまだ兄の敵であることを知らない義時の配下となるとの見方や、「善児は三浦義村が世話」と今後の動きが最も不気味な三浦義村（山本耕史）が使うとの予想も出ている。

　善児は、ドラマ初回から登場すると静かに暗殺が発生する恐怖の存在。最初は伊東祐親（浅野和之）に仕えて、頼朝の息子千鶴丸や、北条家の兄北条宗時（片岡愛之助）らの命を奪った。

　伊東敗戦後に捕らわれたが、景時が命を救って下僕とした。以降、頼朝の密命がくだると景時の下で動き、上総広常（佐藤浩市）暗殺時には先に刀を抜き取ってお膳立てし、源義経（菅田将暉）の男児を産んだ静御前（石橋静河）から赤ちゃんを奪い取り、直近では源範頼（＝蒲殿、迫田孝也）を暗殺。落馬した頼朝を看た医者の口封じにも使われかけた。

　現在、範頼暗殺時に一緒に命を失った夫婦の幼い娘を育てているとみられ、今後、善児に育てられた孤児役として山本千尋が出演することが発表されている。

　頼朝の弟阿野全成（新納慎也）の占いでは、千鶴丸の命を奪った者が生きている限り、源氏に災いが続くとされている。