管理アマすぎるわ!尼崎全市民46万人の個人情報を紛失 委託業者が泥酔 USBなくした

 兵庫県尼崎市で前代未聞の情報紛失が発生した。同市は23日、全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーの紛失を発表。メモリーには全市民の氏名や住所、生年月日、住民税の情報や、生活保護受給世帯が含まれている。市によると、委託業者がデータ移管作業のため21日、メモリーをかばんに入れて持ち出し、その後、飲食店で飲酒。帰宅時にかばんを紛失したことに気付いた。路上で寝ていた時間もあったという。

 新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金支給事務の委託業者が、大阪府吹田市にあるコールセンターでのデータ移管作業のためメモリーを持ち出した。

 作業後にメモリー内のデータを消去せず、飲食店に立ち寄り食事や飲酒。泥酔して路上で寝ていた時間帯もあるという。帰宅時にメモリーが入ったかばんを紛失していることに気づいた。関係先を捜したが見つからなかったため、22日に警察に遺失物届を提出。22日午後に市役所に紛失の連絡が入ったという。

 メモリーには全市民46万人分の住民基本台帳情報の他、住民税の情報、非課税世帯の臨時特別給付金の対象世帯、生活保護受給世帯や児童手当受給世帯の口座情報などが含まれていた。パスワードがかけられ、データは暗号化処理されているという。現時点では外部への漏えいは確認されていないとしている。

 市は今回の事案の原因として、(1)業者は事業所外でのデータ処理の許可は得ていたものの、電子記録媒体などでデータを運搬する際に必要な許可を得ていなかった。(2)セキュリティー便などを使用せず、個人で事業所外に持ち歩いた。(3)メモリー内のデータ消去を速やかに行わず、所持して飲食店に立ち寄り、結果メモリー入りのかばんを紛失した-の3点を挙げた。

 稲村和美市長は「市民の皆さまにご心配をおかけし、心からおわび申し上げる」と陳謝。「正直、信じられない思い。初歩的なミスで許されない」と指摘し、「市がメモリー持ち出しの際に立ち会えていないことや、運搬方法の確認に甘さがあったと言わざるを得ない」と述べ、データの持ち出し許可の手続きを検証するとした。

 市は不安を持つ市民向けに相談専用ダイヤル050(3133)1403を設置した。

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