「新聞記者」の映画プロデューサー河村光庸さん死去 72歳 心不全
「新聞記者」「宮本から君へ」などを手がけた映画配給会社スターサンズの代表で映画プロデューサーの河村光庸(かわむら・みつのぶ)さんが11日、心不全のため死去した。72歳だった。福井県出身。葬儀は近親者のみで行う。
慶応大中退。08年にスターサンズを立ち上げ、12年に製作・配給した「かぞくのくに」で各映画賞を獲得した。17年の「あゝ、荒野」も話題になった。
社会問題にメスを入れる作風に定評があり、「新聞記者」(19年)は日本アカデミー賞で最優秀作品賞はじめ、6部門の優秀賞を獲得。藤本賞や新藤兼人賞プロデューサー賞も受賞した。
21年には当時の菅義偉政権を批判するドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」を製作した。