オール巨人 吉本変革のきっかけはNSC「むかしはパンパンやった」
吉本興業の創業110周年記念特別公演「伝説の一日」が2日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)で行われ、漫才師のオール阪神・巨人が2回目公演のトリを飾った。
出番前に、メニエール病の持病を抱える阪神がめまいを起こし、座り込む状態だった。それでもいざ舞台となる、不安を一切感じさせないステージで、大御所漫才師としての貫禄を見せた。
巨人は「もう71歳。引き際を考える。(引退後に)やりたいこともないけど、止めたいねん」とボソリ。その一方で「需要があれば供給します」と揺れる思いを語った。
また吉本の芸人が次々と活躍する理由については「NSC」とキッパリ。「僕らの時代は弟子に入るしかなかった。今はお金お金を払えばいいから、スゴイたくさん入ってくる。(お笑いへの)ハードル下げた」と分析した。「僕らの頃は師匠が言えば白いものも黒。殴られてパンパンやった」と振り返った。
さらに「僕らは綺麗なフォームで100メートル10秒で走ってる。だけどいまは9秒。それもそれで走れるの!?ってフォームで」と若手の笑いに驚きも隠せずにいた。
