サイト運営会社「想定していなかった」大学入学共通テスト流出問題

 大学入学共通テストの試験中に世界史Bの出題内容を写した画像が外部流出した問題で、大学1年の女子学生(19)=大阪府在住=が27日、家族と共に香川県警に出頭した。「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した」と話している。警視庁は捜査員を現地に派遣して、偽計業務妨害容疑で事情を聴く方針。問題流出は都内の会社が運営する家庭教師紹介サイトでの生徒と講師の“出会い”が発端となった疑いがある。

 サイトの運営会社は「今回のようなケースは想定していなかった」と困惑する。

 指導を受けたい高校生や受験生はメールアドレスなどを登録して無料の「仮会員」になり、自分に合ったプロフィルの大学生に連絡。引き受けると返信があれば、生徒はサイト利用料1980円を支払うクレジットカードか銀行口座の情報を登録して「本会員」に。30日間自由に複数の講師とやりとりできる。生徒に身分証明書による本人確認は求めていない。

 このサイトに登録する大学生は約200人で、学生証で身分を確認。契約は大学生と生徒の間で結び、指導方法や料金を直接交渉する。運営会社が受け取るのは生徒側の利用料のみで、大学生は無料という。授業料は30分で1000~1500円が主流。

 運営会社は、あくまで最初の“出会い”を提供する立場で、トラブルが起きても把握するのが難しいとする。会社代表は再発防止策を検討するとした。

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