ソニー・ミュージックエンタテインメントは２４日、２０１６年にノーベル文学賞を受賞した米シンガー・ソングライター、ボブ・ディラン（８０）の１９６２年以降の全楽曲の原盤を取得したと発表した。米メディアなどによると代表曲「風に吹かれて」や「天国への扉」なども含まれ、価値は推定２億ドル（約２２８億円）超に上るという。今後発表される複数の作品の権利も対象となる。

　ディランは同社を通じ「全ての原盤があるべき場所にあり続けられることをうれしく思う」とコメント。ディランは曲や歌詞を対象とした出版権を既にユニバーサル・ミュージック・グループに売却しており、米メディアは売却額を３億ドル超と報じた。今回の契約対象はこれとは別の録音物に関する権利。

　音楽業界ではストリーミング配信の利用拡大で楽曲を巡る権利の価値が上昇しているとされ、大物ミュージシャンによる売却が相次いでいる。