「第6波」止まらない“頼みの”まん防1都12県に追加適用 各地で最多更新

 国内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が19日、初めて4万人を超え、2日連続で過去最多を更新した。都道府県別では東京が7377人、大阪が6101人となるなど、26都道府県で過去最多を更新。政府はこの日開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、まん延防止等重点措置について、首都圏を含む1都12県に追加適用すると正式決定した。期間は21日から来月13日までの約3週間となる。

 とどまることを知らない感染の「第6波」。どこまで増えるか見通せない状況になってきた。

 東京都の感染者7377人は、昨年8月13日の5908人を上回り過去最多。直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は4598・4人で、前週比は400・3%。病床使用率は25・9%だった。

 大阪府も過去最多となる6101人の感染を発表。90代と60代の女性2人が死亡したと明らかにした。また、12日に死亡を公表した80代男性について、ゲノム解析の結果、オミクロン株に感染していたと明らかにした。オミクロン株での死者は府内で初めてとなる。

 全国の感染者は4万人を超え、政府は1都12県にまん延防止等重点措置の追加適用を正式決定。今月末までの期限で適用中の広島、山口、沖縄の3県と合わせ、対象は16都県に拡大されることになった。さらに複数の自治体が、同措置の適用要請を検討している。

 重点措置下では、飲食店の営業時間短縮を求める。感染対策が確保された「認証店」では酒類の提供が認められるが、知事の判断で停止を要請できる。イベントの人数上限は2万人となる。東京都は飲食店への制限について、感染対策の認証店には時短営業を要請したうえで、酒類提供の有無を選択制とすることを決めた。

 政府の新型コロナ対策について議論する基本的対処方針分科会の尾身茂会長は、オミクロン株に有効なのは「人流抑制ではなく人数制限だ」とし、飲食店の休業やステイホームなどで経済活動を止める必要はないが、大人数や大声を出す場といったリスクの高い状況は避けるよう呼び掛けた。同氏は「4人ぐらいで静かに会食し、話すときはマスクをするといった行動をすれば、店を閉める必要はないと思う」と話した。

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