１１月１１日の公演から体調不良を理由に休演していた落語家の桂ざこば（７４）が１日、大阪・動楽亭での公演から復帰した。演目「鉄砲勇助」を約１８分間にわたって熱演。療養前は息苦しさを訴えていたが、無事に高座を務め上げた。

　出番前に会見。５日間、検査入院していたといい、持病のぜんそくに、慢性閉塞性肺疾患を併発していると診断されたと明かした。ざこばは「元気なことはない。しんどいよ」と言いながらも、会見中もせきなどは出ず、声にも張りがあった。

　１１月６日の福岡・博多での高座から調子が良くなかったといい、「２０メートルほど歩いたらぜえぜえする」という状態で、病院で入院を勧められたという。入院中は寝ているだけだったとした。

　今月も４日の桂米朝一門会（兵庫・加古川）、５日の大阪落語祭（大阪松竹座）、１５日の東西名人会（群馬）など多忙なスケジュールとなっている。ざこばは今後について「どうなるかわかれへん」と慎重だった。