維新・吉村副代表 知事の「退職金ゼロ」話に聴衆沸く 国会議員のボーナス改革も訴え
日本維新の会副代表・吉村洋文大阪府知事(46)が14日、大阪府・JR高槻駅前で街頭演説に登場。依然として新型コロナウイルスまん延が続く中、ひと目見ようと多くの府民が駆け付けた。
午後6時すぎに姿を見せると、「キャー!」など歓声と拍手が起き、老若男女、問わず人気ぶりが目立った。「危ない」、「間隔をあけて」など、警備に当たったスタッフも右往左往する中、維新の会副代表として30分間、政策などを熱く語った。
この日、衆議院が解散。今月19日の公示、31日投開票の衆議院選挙に向け、選挙戦がスタートした。
吉村氏は「みなさん知ってます?冬のボーナス、いまの段階で受け取った人がいるんです。188万円」と“国会議員とお金”について切り込み、「誰が払い主なんですか?みなさんですよ。おかしいよ、こんなの。われわれの非常識が、国会では常識になっちゃってる」と改革の必要性を訴えた。
全国の首長の“お金”、知事、市長の退職金についても言及し、「たった4年間(の知事の任期)でその金額、なんと4000万円です。だから、(僕は)この退職金はゼロにしました」と自身は知事としての退職金がゼロであることをアピール。拍手が沸き上がると「やせ我慢くらいで政治はやった方がいいんです。まずは政治家がぬるま湯につからない。これを国でもやってもらいたい」などと声を張った。
日本維新の会の現有は10議席。党単独で法案を提出できる21議席を衆院選での「最低ライン」とし、第一次としてこの日は91人の候補者擁立を併せて発表している。