人間国宝の落語家・柳家小三治さん死去、81歳 最後の高座「猫の皿」は死去5日前

 落語家で人間国宝の柳家小三治(本名・郡山剛藏=こおりやま・たけぞう)さんが7日午後8時、心不全のため亡くなっていたことが、10日、分かった。81歳。所属の落語協会が公式ホームページなどで発表した。

 小三治さんの遺志により、葬儀は密葬の形で近親者のみで執り行われた。通夜、葬儀・告別式、お別れの会などは予定していないという。今月2日、東京・府中の森芸術劇場での「猫の皿」が最後の高座となった。

 小三治さんは1939年12月17日、東京・新宿区生まれ。高校時代からラジオの「しろうと寄席」で活躍し、59年に柳家小さんさんに入門した。前座名は「小たけ」。63年4月に二ツ目に昇進し「さん治」と改名、69年9月に真打に昇進し十代目「柳家小三治」を襲名した。

 79年には落語協会理事就任、2010年に同協会会長に就任した。14年に会長職を退いた後は同協会顧問を務めていた。

 05年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章をそれぞれ受章。14年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

 磨き上げられた話芸とともに、まくら(噺の導入部分)が面白いことでも定評がある。スキー、カメラ、ゴルフクラシック音楽、オーディオなど多趣味でも知られた。

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