河野氏 年金制度改革に集中口撃 高市氏「制度的に無理」岸田氏「イメージ教えて」

 菅義偉首相(72)の後継を決める自民党総裁選(29日投開票)に立候補した河野太郎行政改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏による日本記者クラブ主催の公開討論会が18日、行われた。告示から一夜明けで候補者同士の論戦も活発化。世論調査でも人気が高い河野氏に質問が集中し、同氏が掲げる年金制度改革や脱原発などについて他候補者から厳しい意見が飛んだ。

 河野氏は年金制度に関して「保険料では最低保障の年金を出せない。抜本的な改革を今やらないと、若い人たちの年金生活が維持できません」と国民年金(基礎年金)の財源を全額税負担とする改革案を示した。

 高市氏からは「制度的に無理がある。年金制度に大きなひずみが出るのでは」と疑問が呈され、岸田氏からは「実現可能性についてもう少し詰めていかないと。税率や数字のイメージを教えてほしい」と求められた。河野氏は具体的な税率には言及しなかった。

 野田氏は河野氏の脱原発論について、電力の安定供給が保証されないと指摘。郵政民営化を推し進めた小泉純一郎元首相(79)を引き合いに「だぶって見えた。速やかに原発が止まってなくなるイメージがあった」と述べた。河野氏は「私が言ってる脱原発は、耐用年数がきたものは速やかに廃炉し、緩やかに原子力から離脱していくことだけ」と反論した。

 一方、初の女性複数候補となった高市氏と野田氏は、女性や障害者といった論点で共感し合い、野田氏は「共に頑張って戦いましょう」と呼びかけた。

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