大阪府の吉村洋文知事が１７日、テレビ大阪「やさしいニュース」に生出演。９月末まで発令されている緊急事態宣言について、今月末に解除の基準に「達すると思う」と述べた。

　政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が８日に示した緊急事態宣言の解除基準は、病床使用率が５０％未満、重症や中等症の患者数が継続して減少傾向にあることなどを条件としている。

　大阪府では、１７日時点で、分科会の基準の軽症・中等症病床使用率（確保病床）は５２・３％、国より厳しい基準を設けた大阪独自の重症病床使用率は６８・４％。新規感染者数も継続して減少傾向にある。

　吉村知事は「今月末ぐらいになんとかこの（政府の解除）基準に達すると思う。ただ油断はできない」と話し、新規感染者の減少傾向については「（感染）急拡大も十分ありえる。なんとか下げきって、医療（提供体制）のひっ迫を抑えていくことにご協力をお願いしたい」と呼びかけた。

　大阪府でこの日確認された感染者は７３５人。