内田樹教授 権力に貪欲な人間の話は面白い、自民党の「メディアジャック」

 神戸女学院大学名誉教授で思想家の内田樹氏が4日にツイッターに投稿。菅義偉首相が退陣を表明し、自民党総裁選が一気に注目を集めている事態に「権力に貪欲な人間の話は面白い」とツイートした。

 内田教授は「政局になるとついテレビ見ちゃいますね」と投稿。「自民党の『メディアジャック』のトラップにひっかかってるなあと思いつつも、権力に貪欲な人間の話は面白いんです。野党も『政権交代、来月やるぜ』というぎらぎらした欲を剥き出しに欲しいです。メディアは『剥き出しの欲望』に反応するんですから」と野党に注文を付けた。

 続く投稿で内田教授は「野党が『政権取ったら、こういう人を登用して、こういう政策をいつまでに実行します』と具体的な話をすれば自民党のメディアジャックを阻止できます。メディアは『具体的で、かつその成否がすぐ分かる話』に惹き付けられます。成功しても失敗してもネタになるから」と野党に提案。

 さらに内田教授は「一番世論の興味を惹き付けるのは『政治的に正しい話』や『実現可能性が高い話』ではなくて、『今は無理かも知れないけど、万一実現されたら世の中がどっと変わるかも知れない話』です。野党時代の2012年の自民党改憲草案みたいな」と自民党の戦術の巧みさを指摘した。

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