小松菜奈「すごく孤独でした」恋人を失ったヒロイン役を回顧 吉本ばなな氏も太鼓判

 女優の小松菜奈(25)が1日、都内で行われた主演映画「ムーンライト・シャドウ」(10日公開)の完成報告会見に登場した。

 作家・吉本ばなな氏(57)の名作「キッチン」に収録された小説を刊行から33年を経て映画化。前触れなく恋人を失ったヒロインの孤独と再生を描く。

 昨年12月に撮影。初日は恋人亡き後のシーンから演じたという小松は「肺に入ってくる空気さえも冷たくて、すごく孤独でした。どんどん自分の心が薄くなっていく(主人公の)感じがふっと入った時は感動的というか、すごく寂しい気持ちでした」と回顧した。

 試写で小松の熱演を見届けた吉本氏は「肉体が肉体を失ったんだなってことがすごく伝わってきて、こういう小説を書きたかったんだとすごく思いました」と太鼓判を押した。

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