各自治体が自宅療養者支援 「なぜ東京でできない?」に識者「都が決断すればできる」
フジテレビ系「バイキングMORE」が25日、新型コロナ感染者の自宅療養の増加で各自治体がさまざまな取り組みを始めていることを伝え、スタジオでは「なぜ東京でできないのか」の声が高まった。
番組では、神奈川・海老名市が職員20人で自宅療養者支援チームを作って買い物代行やゴミ回収を行い、名古屋市では保健センターの従来の業務を中止・縮小し、自宅療養者のケアに当たっていると紹介。東京でも高齢者の訪問看護を行う民間の事業者が、コロナ対応チームを作って点滴の投与や酸素濃縮機の設置・回収を行っていると報じた。
カンニング竹山が「答えとしたら、まず野戦病院的なものを急いで作ることが1点。その動きを何でずっとできないのかなというのがあるし、自治体でいっても東京都もそんな所に予算そんなに使うの?っていうのがあったりしてる。それだったら都庁の下の広場や西口公園に仮設住宅みたいなの急いで建てるとか、そういうことを何でやらないのか不思議でたまらない」と不満げに話すと、MCの坂上忍も「竹山くんの指摘通り、東京の動きの遅さっていうのが目立ってしまってる状況だと思う」と賛同。
番組ではさらに、福井市が2日に市内の体育館に臨時病床100床を準備したことを紹介。1週間から10日程度の入院で、低濃度の酸素投与が可能だという。
おぎやはぎの矢作兼が「これホント素晴らしい。これをなぜ東京でやらないんだっていったら、規模が違うからのひと言で終わっちゃうのが悲しいですよね。それわかるけど、諦めないでほしい」と訴えると、坂上は「これ、なんでなんですか?」と、ジャーナリスト・岸田雪子氏に問いかけた。
岸田氏は「意思決定が足りない。東京都にその権限はある。国がよく批判されるが、地域住民の医療を守る主体者は都道府県知事。だから東京都が決断すればできるはずだと思う」と解説。
続けて「ただ一つ希望があるのは昨日、菅総理がぶら下がりの中で、今回臨時の医療施設が必要だってことをはっきり言明された。これは国としての意思表示であるわけですので、これでやらなかったら東京都何をしてるんだということになる。あるいは国が、東京都が動かないのであれば例えば今ワクチンの接種会場に行かれている自衛官の皆さんの人員配置ができるのかわからないが、国も再配置に乗り出していただきたい」と、東京も動かざるを得なくなったのではないかと分析した。