愛情に飢えた泥臭い横浜流星 広瀬すずの婚約者役で新境地 生々しい難役

 映画「流浪の月」でヒロインの婚約者を演じる横浜流星
 「流浪の月」原作書影
2枚

 俳優の横浜流星(24)が、女優・広瀬すず(23)と俳優・松坂桃李(32)がダブル主演する映画「流浪の月」(22年公開)に出演し、ヒロインの婚約者を演じることが16日、分かった。暗い過去を持ち、広瀬演じる元誘拐被害者・更紗を愛しながらも受け止められないダークな役どころ。厳しい演出で知られる李相日監督(47)は「まだ誰も見ていない横浜流星を見つけられますよう」と期待しており、もともと原作ファンだった横浜も新境地を開く意気込みだ。

 原作の「流浪の月」は、誘拐事件の被害者女性・家内更紗と、加害者とされた青年・佐伯文の15年後の再会という重厚な物語をつむぎ、2020年の本屋大賞を受賞作した。

 横浜が演じる更紗の婚約者・中瀬亮は、ヒロインの過去を受け止められず、自分を見失っていく生々しい難役で、自身も母親に捨てられたという複雑なバックボーンを持つ。

 昨年のステイホーム期間に原作を手に取り、ファンを公言していた作品だけに運命的な縁に感慨もひとしお。「悪人」「怒り」など骨太な作品を手掛け、役者を追い込み限界突破させる妥協なき演出で知られる李組への初参加に気合が入っている。

 すでにクランクイン済みで、横浜は「とにかく李組に全力でぶつかって僕の中にまだある殻を破ることができたらなと思っています。脆(もろ)く、人間らしい亮を僕が誰よりも愛し、全力で生きたいと思います」と意気込み。

 李監督は「横浜君の持つ不器用な真っすぐさが、亮と重なりました」と当たり役であることを確信。「愛情に飢え泥臭く生きる姿を、クールなイメージの横浜君が全身でさらけ出してくれるのを楽しみにしています」と新境地に期待した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス