神戸大岩田教授 東京の入院調整中患者が激増、1万人に近づくと「医療かなり危ない」

 感染症対策に詳しい神戸大学病院の岩田健太郎教授が30日、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」にリモート出演し、東京都における入院調整中の人々の数が1万人に近づくと「東京の医療はかなり危ない」と医療崩壊の危険性を指摘した。岩田教授は医療崩壊について「医者や看護師が困るということでなく、病院に行きたい患者さんが行けなくなる。困るのは都民」と憂えた。

 番組では新型コロナウイルスについて詳報。宮根誠司アナウンサーが、東京での「医療ひっ迫」について尋ねた。

 岩田教授は「神戸が第4波で苦しんでまさに医療崩壊状態だったときに一番注目していたデータ、数値は入院調整中の方」と振り返った。入院調整中とは入院が必要だが入院できない、する場所がない状態のことを指すという。

 岩田教授は「神戸は東京の10分の1くらいの150万くらいの都市。一番ひどい時で1700人くらいの入院調整中の方がいた。東京のデータを見ていると数日前に2000人。それが1日で3000、4000人。今朝は5000人以上。激増している」と短期間で入院調整中に該当する人々が急激に増えていると指摘した。「1万人に近づき、超えるようなことがもしもあれば東京の医療はかなり危ない状況になる。加えて熱中症の方の搬送先がなくなる。コロナ疑いで動けませんということがしょっちゅう起きるので、相当な医療の混乱とひっ迫を招く」と危ぶんだ。

 また、岩田教授は「医療崩壊というのは医者や看護師が困るのではない。病院に行きたくても行けない。病気の人や患者さんが病院に行けなくなることが医療崩壊。困るのは都民の方」と述べた。

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