NHK 小山田氏問題は把握していた 出演継続も今回は休止「理念に反する」

 NHK総局長会見が21日、東京・渋谷の同局で行われた。虐待問題で東京五輪開幕式の楽曲担当を辞任したミュージシャン・小山田圭吾氏(52)が音楽制作を担当したEテレ「デザインあ」「JAPANGLE」の放送を見合わせていることに関連し、過去に、同局に視聴者から同氏の問題について問い合わせがあったことが明らかになった。

 担当者によると、視聴者からが問い合わせがあったのは、「デザインあ」がスタートした2011年と、4年前の2017年の計2回。小山田氏が過去に凄惨ないじめについて告白しているとの指摘があったという。

 2011年にNHKは同氏の事務所に確認したところ、本人が反省しているなどの説明を受け、そのまま起用を続けていた。同担当者は「ご本人が重々反省しているなどの話を聞いて、(起用を継続していくことを)受け入れたと聞いています」と話した。

 今回の放送休止に、正籬総・放送総局長は「我々は多様性を認め合い、共生社会を実現していくことがレガシーになるのではと考えている」と、小山田氏の行為がその理念に反すると説明。休止している両番組の今後について、正籬総局長は「最終的にどうするかは決めてはいないが、番組については今後当面、休止する。今後の方針を決めきっているわけではないが、先ほどの趣旨から、番組を見合わせている」と話した。

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