赤木ファイルを国会に開示 妻・雅子さん「麻生財務相にも読んでほしい」
衆院の財務金融委員会は24日午前、理事懇談会を開き、財務省が森友学園を巡る決裁文書改ざん過程を示す「赤木ファイル」を開示した。2018年3月に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=が改ざんの経緯をまとめたもの。
財務省理財局長らが出席し、与野党理事らと非公開で質疑を実施。野党側から厳しい追及が続き、質疑は午後まで続いた。
赤木さんの妻、雅子さん(50)はこの日、日本外国特派員協会(東京)で記者会見。開示された「赤木ファイル」について「夫が残したものを国会議員や麻生太郎財務相にも読んでほしい」と述べた。
また雅子さんは「夫の死後、職場で何があったか知りたいと思ったが(何も教えてもらえず)国に裏切られ続けた」と語った。
22日に雅子さん側に開示されたファイルには、財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官(63)が改ざんを指示したとする内容や、赤木さんが理財局側に抗議したことがうかがえる文書があった。
雅子さんは会見で「改ざんを主導した佐川氏や理財局内部のメールは開示されていない」と指摘。「国は第三者委員会による再調査をして、事実を細部まで明らかにして未来への教訓にすべきだ」と訴えた。