吉村知事 ウガンダ選手団の新規感染判明に、五輪特別対応で「詳細なルール決めるべき」

 大阪府の吉村洋文知事が24日、大阪府庁で会見。東京五輪のウガンダ選手団で、事前合宿地の泉佐野市入りしている陰性だった8人のうち、1人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが23日に判明。19日に9人で来日した同国選手団で、成田空港での検疫で感染確認された1人に続き、2人目の感染となった。今後、入院が必要になった場合、五輪目前のため特別に入院させる形を取るのか質問された。

 吉村知事は「陽性が出れば、保健所がまず対応する。泉佐野と協議をしながら進める形になる。基本的には府民と同様の対応を取るが、海外から来られて日本語も通じない。個別状況、医療のひっ迫態勢も考慮して適切に対応していくことが必要」と話した。

 また、今回のケースは空港検疫で陽性者が判明しながら、当初から濃厚接触とみられた選手団を、外部から隔離する「バブル方式」としてホストタウン(泉佐野)に移動させたが、自治体の保健所で調査できるようにすべきかを問われた。吉村知事は「五輪という特別なことをやる以上、特別な対応が必要ではないか。今まで五輪じゃない状況での入国システムがあり、自主隔離、厚労省で14日間の健康観察、いろんなルールでやっているが、大原則は大原則として特別な対策を柔軟に考えてもいいのではないか」と考えを示した。

 そして、「選手団の中に陽性者が出たときは、出発前から行動をともにしているわけなので、空港周辺に留め置くことも考えるべき。選手団で陽性者がわかったのであれば、より厳格な措置を考えるべきだと思う。世界一流のスポーツ選手だから長期間は難しいかもしれないが、何日間か検査してホテル周辺でとどまるとか。国と五輪委員会が『バブル方式』を考えられているので、そこで最終判断すべき」と続けた。

 さらに、「移動を伴えば濃厚接触者の対象は広がってくる。海外から(感染者が)入ってきて、その段階で留め置かれてないのであれば。移動を伴えば、それに応じて人が関与する。今回でいえば泉佐野の職員も関与するし、バスの運転手さんも関与する。『バブル』の中でも多くの日本人がいる。それを五輪の『バブル』ということで許容していくのか」と感染の広がりへの懸念を示した。

 「入国段階で陽性がわかったのであれば、いったん検疫サイドで入国を食い止めるというか、入国したとしても移動させないようして、ホテルで数日間、管理して検査するとか。14日間は厳しいかもしれないが、陽性者が発生した場合の措置はできるだけ水際で、行動を起こす前にとるべきでは」と入国前のルールの必要性を提言。

 「五輪協会、国、東京都…『バブル方式』を決定する皆さんに決めてもらいたい」とし、「ホストタウンを擁する大阪府として、ウガンダの件が発生して、先行事例として体験したんで。これから(選手団が)入ってこられる。出国前に検査して、多くの方がワクチンを接種してる中でも(陽性者が)出てくる。検査は万能じゃない。すり抜けることもあって、現に起きてる。それについて詳細なルールを決めるべきじゃないかという考え」と力を込めた。

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