藤井聡太棋聖が初防衛に王手!現役最強渡辺三冠に2連勝 171手大熱戦制した

 将棋の藤井聡太棋聖(王位との二冠=18)が渡辺明三冠(名人、棋王、王将=37)の挑戦を受ける「第92期棋聖戦5番勝負」第2局が18日、兵庫県洲本市・ホテルニューアワジで行われ、藤井棋聖が171手で勝利した。シリーズ2連勝とし、タイトル初防衛へあと1勝とした。前期は挑戦者の藤井棋聖が渡辺三冠を3勝1敗で破り、史上最年少でタイトル奪取。今シリーズはリターンマッチとなっている。

 栄冠へいよいよあと1勝だ。最年少タイトル防衛&最年少九段をかけ、現役最強とも言われる渡辺三冠を迎え撃つ本シリーズ。第1局に続き本局も真っ向勝負でねじ伏せた。

 先手番の藤井棋聖が選んだ戦型は、前局と同じ相掛かり。序盤に交換した角を筋違いに設置する工夫を見せ「あんまり類例のない形になったんですけど、その中でバランスを取るのが難しくて、そこは課題だった」と振り返った。

 その結果序盤から時間を使い、まだ中盤の65手目考慮中に早くも10分を切った。1時間近くの時間差がある中で、渡辺三冠が「なんかやっていくうちに、ちょっとずつ損していった感じ」と振り返るように、171手の終局まで間違えることなく、徐々に優位を築き、最後は寄せ合いを制した。

 両者気力を振り絞るような大熱戦を繰り広げ、局後はかなり疲弊したようすを隠せなかった。藤井棋聖は次局へ「スコアのことは意識せずに、また同様に向かえたら」と静かに闘志を燃やした。渡辺三冠は「まず一つ返すことを目標にやっていきたいと思います」と反撃を誓った。

 渡辺三冠は過去38回のタイトル戦で9回敗れているが“ストレート負け”は一度もない。前期棋聖戦も2連敗したが、1勝を返している。藤井棋聖が3連勝で決めるのか、渡辺三冠が意地を見せるのか。注目の第3局は7月3日、静岡県・沼津御用邸東附属邸第1学問所で行われる。

 最年少タイトル防衛の現記録は1991年1月に屋敷伸之棋聖(当時)が達成した19歳0カ月7日。7月19日に19歳になる藤井棋聖は、7月29日の第5局までもつれると更新できない。一方、最年少九段は現記録は渡辺明竜王(当時)の持つ21歳7カ月で、2年以上の猶予がある。

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