テレビ朝日の玉川徹氏が１４日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」で、平井卓也デジタル改革担当大臣が「ＮＥＣに死んでも発注しない」などと発言し、ＮＥＣ側への支払いがゼロとなったことに、今回の発言が「影響がないと言い切れるのか？」と疑問を呈した。

　番組では平井大臣が４月の上旬に幹部との打ち合わせで「デジタル庁はＮＥＣには死んでも発注しない」「完全に干す」など、かなり強い言葉を発していたことを取り上げた。結果、ＮＥＣ側への支払いはゼロに。平井大臣は１１日に「非常にラフな表現になったとは思う」「今後は気をつけたい」などと語っている。

　これに田崎史郎氏は、直接ＮＥＣ側に言った言葉ではないことや、税金を支払わずに済んだことから「何が問題か、ずっと考えてて、まだよく分からない」と発言。だが玉川氏は「なんか、今までの議論を聞いていると、（平井大臣には）問題がない、悪くないと聞こえるが、そうですかね？」と首を傾げ「どんな会社でも、会社のトップが部下と打ち合わせをする時、『やるよ、本気で』とまで言ったと。これは強く言っただけで済むのか。話は流れるのか？」と疑問視。

　「結局、ＮＥＣはゼロにした。影響がないと言い切れますか？」もコメントし「脅しをする、干すんだぞと。（ＮＥＣ側へ）どのような伝わり方をしたかはわからないが、結局ゼロになった理由になっているとすれば、大問題だと思うが」とも述べた。

　これに田崎氏は「大問題だと言うのなら、影響があったという何らかのエビデンスがないと言えない」と反論。

　玉川氏は、今回の発言の音声が平井大臣の部下から出ていると指摘した上で「その人は、これが問題だと思うから流している。こんなこと、大変だということで流れ、出ている」と少なくともリークした人間は問題視していると指摘。そして「実際に証拠があるかないかは、捜査機関じゃないとわからない。我々が言えるのは『問題だ』と、そこまで」とコメント。

　田崎氏は「（平井大臣は）発言自体、強かったと謝られている」とも語ったが、玉川氏は「表現が不適当なのは言われるまでもない」「こういう発想の大臣だと、国民としては受け止めないといけない」と語っていた。