将棋の藤井聡太二冠（王位・棋聖＝１８）が１３日、東京・将棋会館で指された第８０期順位戦Ｂ級１組で屋敷伸之九段（４９）に１３０手で勝利し、順位戦の成績を２勝１敗とした。藤井二冠はＢ級１組昇級後、初戦から３戦連続での０時越えの熱戦となった。

　戦型は相掛かりとなり、夕方まで駒がぶつからない持久戦に。藤井二冠が徐々に優位を拡大し、屋敷九段の最後の粘りも振り切った。藤井二冠は「序盤から選択肢が多くて、全体的によくわからなかった」と振り返った。終局は０時４１分。

　順位戦では前局、稲葉陽八段（３２）に敗れ順位戦での連勝が２２でストップしたが、連敗は回避した。「Ｂ級１組は特に長いので、星取りは考えずに臨もうと思ってました。まだ９局残っているので、先のことは考えずに目の前の一局一局、集中して指して行きたい」と力を込めた。

　Ｂ級１組は１３人の総当たり戦で、上位２人が来季Ａ級へ昇格する。