吉村氏「もと来た道にいかないよう」と力込める 「まん防移行が筋」も慎重

 大阪府の吉村洋文知事が11日、大阪府庁で会見。大阪市の松井一郎市長が20日まで発出予定の緊急事態宣言について、さらなる延長に否定的な考えを示したことに対して受け止めを聞かれた。

 吉村知事は「現時点で何か確定的な判断に至っていることはない。松井市長の意見は理解している。十分考慮するが、大阪府としてどうしていくのかを考えて行く上で、現時点でまだ判断に至っていない」とした。

 そして、「20日までと(期間が)決められているから、来週(コロナ対策)本部会議を開催して、正式にはそこで(方向性を)決定することになる。僕自身の気持ちの判断はまだ悩んでいるということ」と付け足した。

 また、加藤勝信官房長官が、宣言解除後に「まん延防止等重点措置」を適用する可能性を会見で発言していることについて質問が飛んだ。吉村知事は「(宣言延長など)いろいろな選択肢があると思う」とした上で、「大阪は緊急事態宣言を2月末に解除して、4月に大きな波が生じた。インド株もすでに入って来ている。そういったことも含めて考えて行きたい」と慎重に返した。

 2月の解除時に、大阪府はまん延防止に移行したかったができず、今回は国が同様の案を示していることについても問われた。吉村知事は「前回、解除するときに僕はまん延防止を使うべきだと主張していた。とことん(感染者数を)落としてから解除するというのが国の判断だったのでそうなった部分はある」といい、「緊急事態宣言をまん延防止に移行して、徐々に対応していくというのが本来あるべき筋ではないかと思っている。前回はそうならなかったが、その考え方に変わりはない」と明かした。今回の国の動きについては「徐々にやっていこうという意識が強いのでは」と推測した。

 今後の判断材料を新規感染者数と傾向、医療の逼迫(ひっぱく)状況と説明。現在の繁華街の人手の増加に感染再拡大の危機感を表した吉村知事は「もと来た道に行かないようにしたいという強い思いがある」と力を込めた。

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