加山雄三 聖火ランナー辞退「手放しに開催を喜ぶことが出来ません」

 若大将こと歌手で俳優の加山雄三(84)が9日、東京五輪の聖火ランナーを辞退することを公式サイトで発表した。

 「世界の状況を見た時、手放しに開催を喜ぶことが僕は出来ません」と述べており、新型コロナウイルスがいまだに世界中で猛威を振るっている状況下での開催に疑問を持っていることがうかがえる。加山は28日に神奈川県の藤沢市内を走る予定だった。

 加山は1964年の東京五輪開催時、黒澤明監督の映画「赤ひげ」に出演中。「毎日撮影で缶詰状態」だったため、「観戦したり応援することがほとんど出来ず悔しい思い」をしたという。

 それだけに今回は「心から応援し、また自らも盛り上げたい気持ちでいっぱい」だったというが、「今改めてこの世界の状況を見た時、手放しに開催を喜ぶことが僕は出来ません」と、現状では開催を喜べないと明言。「勇気を持って僕は辞退いたします。今は、することもやめることも勇気が必要だと思います」と訴えた。

 一方で「ひとつの夢であった聖火ランナーを辞退することは残念でなりません。大会関係者の皆さまのご尽力はもちろん、選手のみなさんのこれまでのご努力は並々ならぬものと存じますが、僕なりの決断をどうかご容赦ください」と、関係者や選手の心情にも配慮を見せている。

 著名人の辞退が相次ぐ東京五輪の聖火ランナーだが、その理由はスケジュールの都合や人流が大半だった。新型コロナをめぐる世界の状況を理由に挙げた若大将の決断は、大きな反響を呼びそうだ。

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