吉村知事「第5波あり得る」 新規感染者減少も危機感「残念ながら大阪の現実」

 大阪府の吉村洋文知事が31日、大阪市の府庁での囲み取材に応じ、緊急事態宣言が再延長される6月1日以降について「第5波は十分にあり得る」と警戒心を強めた。

 大阪府では98人の新型コロナウイルス新規感染を確認。3月22日以来、約2カ月ぶりに100人を下回るなど、数字上では減少傾向にある。それでも医療体制はひっ迫した状況にある」とし、具体的に「まだ重症者が200人強、300人弱いらっしゃる。重症病棟の使用率は70%。そう考えた時には、全国で一番重症者が多いのは大阪府です」と続けた。

 「この間に感染をできるだけ減らして、医療提供のひっ迫をできるだけ解消していくことが重要」とし、今後の感染拡大を防止した上で、有事に備えた医療体制の整備に努める。「災害医療の観点から病床を確保する。第5波に備えてやっていきたい」と述べた。

 この日は16人の死亡が確認された。5月は月間で800人を超える死者数で、最多を更新した。同知事は「この病気は致死率2%はあり、高齢者はもっと高くなる。陽性者がたくさんでれば、亡くなる方が多くなる。陽性者を増やさないことが重要。ご冥福をお祈りするとともに、再拡大しないように取り組んでいく」と語った。

 6月1日から20日まで、緊急事態宣言が再度、延長される。土日に外出する人が多くなっているというデータもあるだけに、吉村知事は「いま再拡大をすれば、大阪では対応できない。残念ながら、それが大阪の現実。週末の外出は控えて。ご協力をお願いしたい」と呼び掛け、危機感を募らせていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス