尾野真千子 緊急宣言下での主演作公開に号泣「仕事もうできないかも、と恐怖が…」
女優の尾野真千子(39)が20日、神奈川県内で行われた、主演映画「茜色に焼かれる」(21日公開)の公開前夜最速上映会に登壇し、大粒の涙を流し作品への思いを口にした。
緊急事態宣言が発令される中、ようやく公開へとこぎ着けた今作。尾野は、収容人数の半分に制限された客席を見渡し「やっと公開することができました。こんな気持ちになったのは久しぶり」と感慨に浸った。
多難の時代に逆風を受けながらも、たくましく前向きに生きるシングルマザーを演じた尾野は「役に入りすぎて、傷つけられていくにつれ、どん底に落ちてしまって。監督に『ちょっと時間ください』とお願いしたくらい」と役に没頭したことを明かし、「40歳間近になって、役者としていい経験になりました」と手応えを口にした。
コロナ禍に打ちひしがれる個人の感情をテーマに描かれた今作に尾野は、大粒の涙を流しながら「こんな世の中になって、私たちの仕事はもうできないかもしれないという恐怖が襲ってきて…。それでも、この作品を伝えなければいけないという使命を持って、みんなで命がけでやりました。こんな最高な作品はありません!」と力強く訴えた。
最後は「みなさんが笑って劇場に来てくださることをずっと祈っています。コロナに負けるな。頑張ろうね!」と客席に呼びかけ、笑顔で締めくくった。
ほかに和田庵(15)、片山友希(24)が出席した。