テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が１７日、新型コロナウイルスのワクチン接種について取り上げ、弁護士・山口真由氏が「あまりに現場にプレッシャーかけるのもいかがなものか」と、ワクチンを廃棄しなければならなくなった場合の批判を恐れて開業医が接種の実施をためらっている現状を憂えた。

　ワクチンの扱いについて、山口氏は「確かに絶対無駄にしてはいけないんですけど、あまりに現場にプレッシャーかけるのもいかがなものかと」と憂慮。不慣れな現場で誤って生理食塩水を打ってしまったり、冷蔵庫を開けたままにしてワクチンが使えなくなったことで関係者が謝罪に追い込まれる場面が増えていることが、開業医がワクチン接種の実施をためらうことにつながっていると指摘した。

　続けて「なるべく多くの打つ人を確保しなくてはいけない」という観点から「あくまで、こういうことをしたら廃棄しないようにできます、こういうミスがあるから気をつけましょうという情報共有で、廃棄してしまったりとかしたっていうことがあったとしても、それを責めるというような形にはいってほしくない」と訴えた。

　白鴎大学教授・岡田晴恵氏も「どうしようもなかった、誰も打つ人がいなかったということだったら仕方ないんですけど、私はウイルス学者ですから流行抑止にはなるべく多く打ってほしいと思う。やはり流行が抑止できないと、かかる人も出てくる」と、ワクチンが余った場合は高齢者に限らず接種の対象者を増やして、まずは接種を進めることだと主張した。