吉村知事、首長のワクチン優先接種「違う」 危機管理責任者として必要なら「事前説明を」

 大阪府の吉村洋文知事が13日、大阪府庁で会見した。新型コロナウイルスのワクチンについて、兵庫県神河町の町長らが、65歳以上の優先接種対象者でないにもかかわらず、接種していたことが判明。報道陣から「首長の優先的ワクチン接種に批判が集まっていることについての受け止め」を質問された。

 吉村知事は「首長だから早くというのは違うんではと思う。特にワクチンが不足している段階では」と見解を示し、「首長もルールの中でやることが重要。首長の考え方によっては『危機管理にあたる総責任者だから必要だ』というのであれば、事前にちゃんと市民に説明しないと」とした。

 「『危機管理にあたる総責任者として必要なことだから、これは首長として最初に打ちます。市民の皆さん、理解して下さい』と説明した後に打つのであれば僕は首長の判断でいいと思う」と話した上で、「そこを隠して、後から発覚するっていうのは権力を使った不正のように思えるから、そういうのはあってはならない」と言い切った。

 自身については「効果も不十分で副反応もどうかわからないときに、ワクチンを広げる目的である意味率先して『僕自身も打ちますよ』という話をしたことはある」と打ち明けた後、「いまは副反応は一定程度で限られたものであると分かってきている。むしろ府民の皆さんが打ちたいという中でワクチンが足りていない状況なので、僕自身が優先して打つことはない。その必要もない」と明言した。

 また、ワクチン未接種時に知事自身がコロナに罹患(りかん)した場合も自宅やホテルから指示をする、症状が重い場合は副知事が代行するなど情報伝達の手段は整えているとした。

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