吉村知事、枝野氏「一番悪い大阪府知事」発言に不快感「事実誤認、確保病床減らしてない」

 大阪府の吉村洋文知事が11日、大阪府庁で会見。立憲民主党の枝野幸男代表が10日に新型コロナウイルス感染拡大による大阪府の病床逼迫(ひっぱく)に関し、2度目の緊急事態宣言が解除された3月1日、重症者用の病床確保数を3割減らす通知を出したと紹介し、判断ミスだと指摘して「一番悪いのは大阪府知事だ」と非難したことについて、吉村知事は「前提として間違っているところがある」と指摘した。

 「病床には確保病床と運用病床がある。確保病床はコロナ治療のためにこれだけは確保してくださいという病床で、病院と合意して進めているもの。運用病床は、確保病床に加えて感染者の状況に応じて(変動する)。感染者が減ってくれば、他の病気のこともあるから、運用病床は減らしていく。増えてくれば、運用病床を増やしていく」と説明した。

 「フェーズ1から4まであるが、病院からしても運用病床(の数)をずっととられると、他の病気の治療ができなくて困る」と続けた後、「(3月1日に)確保病床は減らしていない。あたかも確保病床を減らしたかのような指摘だが、それはまったくの事実誤認ということはしっかり指摘しておきたい」と語気を強めた。

 さらに、「確保病床はむしろずっと増えてきている」とし、「運用病床はコロナが減ってきて患者さんが減ってくると、減らしていく形になる。3月1日、緊急事態宣言を解除したときの重症病床の数は今と全然違う。感染者数も減少している。確か記憶では重症者は50名くらいだったと思う。解除後も30人ぐらいまで減った。となると、段階的に運用病床は減らしていく(仕組み)。何か確保病床を減らしてどうしようもなくなったというのは違うんじゃないかと思う」と不快感を示した。

 また、「いまは確保病床は224床。これは3月10日に策定した計画で、350床を運用している」とし、「大阪で感染者、重症者が多いのは事実。病床を確保するのは知事の責任。しっかりと対応していきたい」とした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス