俳優の井浦新（４６）、女優の尾野真千子（３９）が、芥川賞作家・今村夏子氏のデビュー作を映画化した「こちらあみ子」（来年公開予定）で主人公・あみ子の両親役を務めることが１１日、分かった。

　第２６回太宰治賞、第２４回三島由紀夫賞をＷ受賞した同小説は、少し風変わりな女の子である主人公・あみ子が繰り広げる、奇妙で滑稽で、でもどこか愛おしい人間たちのありさまを生き生きと描く物語。

　森井勇佑監督は、舞台が広島であることから「演技経験がなくても、広島弁を話す素直な子が演じてほしい」と期待を込め、主人公・あみ子をはじめ、主要キャストオーディションを５月下旬に同県で開催する。日本映画界を牽引する井浦、尾野の二人が、オーディションで選ばれる子どもたちとともに、繊細で色彩豊かな世界観を創り上げていく。

　本作が、初監督作品となる森井氏。舞台である広島オールロケで行われる、７月のクランクインに向け「覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません」と胸を躍らせた。

　また、本作の製作応援を目的としたクラウドファンディング（ＭＯＴＩＯＮ　ＧＡＬＬＥＲＹ）の実施も決定した。