隆大介さん急死、64歳 黒澤映画「影武者」で信長役の個性派俳優 頭蓋内出血で

 黒澤明監督の映画「影武者」織田信長役、NHK大河ドラマ「峠の群像」浅野内匠頭役などで知られる俳優・隆大介さんが11日に頭蓋(ずがい)内出血で亡くなっていたことが23日、わかった。東京都出身、64歳。葬儀は親しい人と事務所スタッフで執り行ったという。

 隆さんは12日の事務所との打ち合わせに現れず「すごく真面目で、時間に遅れることもない方なのにおかしい」と、事務所スタッフが13日に自宅へ。内鍵がかかっていたため、警察官立ち会いで部屋に入ったところベッドの中で亡くなっている隆さんを発見。「髄膜の髄液に血が混じる頭蓋内出血」(事務所関係者)で、11日に息を引き取っていたことが判明した。

 糖尿病のため自身で食事を作るなど健康には気を遣い「とにかく仕事一本で真面目一徹」(事務所関係者)。今月9、10日には出演作品のプロモーション撮影に参加したばかり。2019年12月に撮影を終え、今秋の公開を楽しみにしていた映画「信玄の父 信虎-国主の帰還」(金子修介監督)が遺作となった。

 隆さんは1957年2月14日、東京都出身。75年に仲代達矢主宰の「無名塾」に入塾し、78年に「オイディプス王」で初舞台。80年に黒澤明監督の「影武者」で織田信長を演じてブルーリボン賞新人賞を受賞と、鮮烈な映画デビューを飾った。82年にNHK大河ドラマ「峠の群像」でエランドール新人賞受賞。2015年3月には台湾・台北空港で、酔っぱらって職員に暴行し逮捕される事件を起こしたが、18年に仕事復帰した。

 昨年はコロナ禍で活動が狭まっていたが、今年は海外の連続ドラマと主演映画、大作映画への撮影を控え、やる気をみなぎらせていたといい、事務所関係者は「今でもそんなことないだろうという気持ち。後輩の面倒見も良かっただけに、みんながショックを受けている」と、個性派俳優の急死を受け入れられない様子だった。

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