フジテレビ系「バイキングＭＯＲＥ」が１４日、菅義偉首相が１２日の答弁で新型コロナの感染状況がまだ第４波に入っていないという認識を示したことを伝え、スタジオではそろって疑問符を付けた。

　大阪で１３日に初めて１０００人を超える１０９９人の感染者数が発表されるなど、変異株を含めた感染者が全国で急増している。

　番組では、菅首相が１２日の衆院決算行政監視委員会で、第４波に入っているのかと問われ「全国的には大きなうねりとまではなっていない。緊急事態宣言を発することがないように感染状況を見ながら、まん延防止措置という者を機動的に講じて取り組んでいきたい」と答えたと報道。緊急事態宣言の発出要件に「全国的かつ急速なまん延」があり、それには当たらないという趣旨だったとした。

　ジャーナリスト・鈴木哲夫氏は「そのメッセージからして、ちょっともう弱いと思う」、ＭＣの坂上忍は「この感覚のズレは、どうやったら埋められるんだろうという気がしちゃった」と呆れた。

　昭和大学医学部客員教授・二木芳人氏も「でも、分科会の尾身先生ももう『４波です』とおっしゃっている。せっかくそういう専門家集団が近所におられるのに、どういう判断をされているのかわからない。どうして４波って言っちゃいけないのか。『もう４波だよ』と。これをできるだけ小さい波にするために最大限の努力をするということで、いろいろと先手を打つということが当然常識。もし軽く済んだら、それはそれで『ごめんなさい、良かったね』ということでいいと思う」と、早く第４波と認めて対策を打つことを促した。