監督兼ダンサーISSEI パリで目指す!ブレイ“金”五輪種目になってビックリ
世界初のダンスプロリーグ「Dリーグ」の魅力を紹介する。「コーセー エイトロックス」のディレクター(監督)兼ダンサー、ISSEI(23)は、2024年パリ五輪の新種目に採用された、「ブレイキン(ブレークダンス)」を得意としたチームの大黒柱。世界大会を制した実績もあり、金メダルの期待がかかる。
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Dリーグはすでにダンサーにとって、あこがれの場所になってきてるんじゃないかな。規模感もそうだし、こんなステージに立ったことはないので。ダンスをやっていない一般の方にどう見られてるかは、まだ分からないですけど、日本の中では1番レベルの高い大会です。
ディレクターと言ってますが、僕1人でショーを作ってるわけではなく、エイトロックスのみんなで話し合って作ってるので、難しくても1人の脳だけじゃないのはやりやすいです。基本的にダンサーが大きな大会に作るショーは1年に1本なので、2週間に1本作るのはしんどいというのは、あるんですけど…。
昨年8月にチームとして始動しましたが、元々、ブレイキンのいろんな大会で会ってたメンバーでしたし、雰囲気はすごくいい。練習を重ねていくことで、みんなのキャラクターも分かってきました。弟のTaichiがチームにいるのも頼りになるし、すごく助かってます。
ブレイキンが五輪種目になったのは、本当にビビりましたよ。パリに出て金を獲れたらと、もちろん思いますが、メダル候補と言われるたびにドキドキしますし、プレッシャーはめちゃくちゃあります。(存在を)隠しておいてほしいくらいです。
これまでも「負けないでしょ」と思いながらダンスの大会に出てきたので、自信はあります!!エイトロックスのメンバーも絶対、メダル候補になってくると思う。今一緒に戦ってるのに、3年後はライバルになって争うのはつらいですね。
◆ISSEI(いっせい)1997年6月1日生まれ。福岡県出身。163センチ。62キロ。6歳の頃からダンススクールに通い、小学校3年のときにブレイキンチーム「九州男児新鮮組」のメンバーに。2012年に世界大会「R16KOREA」のソロ部門優勝。16年には「Red Bull BC One World Final」を日本人初にして史上最年少で制した。