富良野市役所も田中邦衛さん追悼「本当の豊かさとは何かを教えていただきました」
俳優の田中邦衛さんが3月24日に亡くなっていたことが2日、分かった。家族が公表した。田中さんの訃報を受け、代表作のドラマ「北の国から」シリーズの舞台となった北海道・富良野市も、公式サイトなどで追悼メッセージを発表した。
同サイトでは、「大自然の中で家族と共に強く生きる姿、そして本当の豊かさとは何かを黒板五郎という役を通して私たちに教えていただきました」と、田中さんが長年にわったって演じた主人公・黒板五郎を通じて在りし日をしのび、「田中さん演じる黒板五郎の、不器用ながらも家族への深い愛情を注ぐ姿は、多くのファンの心を掴み、全国に富良野の地名が知れ渡り、多くの方に足を運んでもらえるようになりました」と、その死を悼んだ。
田中さんは、ドラマ放映20周年を迎えた01年に同市の名誉住民となった。「富良野市民とともに北の大地に生きてこられた五郎さんに深甚なる感謝を申し上げるとともに、心より田中さんのご冥福を申し上げます」と結んだ。