元宝塚星組トップ・紅ゆずる 退団後初舞台「素直にうれしい」
元宝塚歌劇団星組トップスター紅(くれない)ゆずるの退団後主演初舞台「アンタッチャブル ビューティー~浪花探偵狂騒曲~」(大阪松竹座4月16日~26日)の製作会見が22日、大阪市内のホテルで行われた。
紅は宝塚時代とは打って変わった、黒のデコルテラインを強調した肩出しドレスで登場。あでやかな空気を振りまいた。当初は昨年9月に上演予定だったが、コロナ禍で半年遅れで開幕することになった。大阪出身の紅は「生まれた場所で、退団後の初舞台は素直にうれしい」と笑顔を見せた。
今回は大阪弁での芝居となる。「宝塚時代は標準語のセリフを大阪弁に直して気持ちを入れてから、また標準語に直して男役を演じていた。普段の言語で芝居できるのは強み」とネーティブをアピールした。
また宝塚時代はコメディエンヌとしても鳴らしたが「悲劇と同じように喜劇は難しい。宝塚はまず美しく格好よく、そして笑いがあった。今回は全く違う」と共演する三田村邦彦や吉本新喜劇の内場勝則を見遣った。「今回は学ぶというより、盗んでやろうと思っています」と退団後主演初舞台に意気込んでいた。