吉村知事 8日からワクチン先行接種開始を報告「大きな転換点になる」

 大阪府の吉村洋文知事(45)が3日、大阪市にある府庁での囲み会見で、今月8日から府内の医療従事者に向け、新型コロナウイルスワクチンの先行接種を開始することを報告した。

 既に国内では4万人の医療従事者を対象に、国内で初めて承認されたアメリカの製薬大手ファイザー社のワクチン接種が始まっている。同府知事は「いよいよ始まる。31万人が対象になりますが、まずはワクチンが届く予定の7万人が対象になります」とした。

 新型コロナウイルス患者の受け入れ実績が多い病院から順次配布され、まずは合計78病院にワクチンが届けられるという。目前に迫る接種開始に向けて、同府知事は「大きな転換点になる。医療従事者の方々はワクチンがない中で、コロナの治療を最前線でしてこられた。本当に頭が下がります。できるだけ早く届けたいと思う」と効果を期待している。

 前日2日には、厚生労働省が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた医療従事者の60歳代の女性が死亡したと発表した。接種との因果関係は不明で、安全性を不安視する声もあるが「適切な情報を確実に報道していくことが重要。隠したりする方が、圧倒的にワクチンが広がる阻害がある。日本人は民主国家として情報が発達している。公表していくことで、ワクチン接種が後ろ向きになることはない。日本人は冷静」と持論を語った。

 また、5日からは感染の再拡大、リバウンド防止のためのモニタリング検査を実施することを明かした。「大阪の繁華街等において、PCR検査を行き交う人にスポットで配布していく。協力していただける方を無作為で抽出しながら、市中に感染が広がっていないか測っていく。データを分析して、感染拡大の予兆があれば府民の皆さまに注意喚起していく」と話した。3カ所で1カ所あたり100人を対象に、毎日、実施。最終的には1日1000件まで数を増やしたいとしている。

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