クラシックギタリスト村治佳織 吉永小百合に恩返し 主演映画エンディングテーマ作曲

 エンディングテーマを作曲した村治佳織
 映画「いのちの停車場」で医師を演じる吉永小百合(中央)
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 クラシックギタリストの村治佳織(42)が、女優の吉永小百合(75)が主演する映画「いのちの停車場」(5月21日公開)のエンディングテーマを担当することが1日、分かった。

 映画では終末医療をテーマに吉永が初の医師役を演じ、生や死の意味を問う。村治が2013年に舌腫瘍で休養した際、心の支えになってくれた吉永への感謝の思いを反すうして作曲した、恩返しの1曲となっている。

 村治と吉永は世代を超えた親友として知られ、共に誕生日を祝い、一緒に旅をする間柄。吉永がライフワークにしている原爆詩の朗読CDの音楽を担当したことから縁が生まれ、舌腫瘍からの復帰も吉永の主演作「ふしぎな岬の物語」(14年公開)のメインテーマだった。

 今作の製作総指揮を務め、昨年11月に急逝した東映・岡田裕介会長から昨夏に依頼を受け、制作に着手。会長の助言を受けて自身の経験を反映させ、メロディーを作る際には「私が大病を経験したときに、いつも近くで支えてくださった小百合さんへの感謝の思いも、常に心の柱としておりました」と振り返っている。

 エンディングテーマにシンガー・ソングライターの小椋佳(77)が詞を付けた宣伝用の応援歌も制作。2曲を聴いた吉永は「大きなパワーをいただき、映画は完成しました。銀河の向こうの岡田会長にも、歌声を、楽曲を届けたい思いです」と、強力援軍を喜んでいる。

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