スポーツコンサルタントの春日良一氏が１６日、ＴＢＳ系「ゴゴスマ～ＧｏＧｏ　Ｓｍｉｌｅ」で、「私の個人的な見方」と前置きした上で、森喜朗会長の後任を決める検討委員会がこの日始まったことを受け、検討委員会自体が「何かのカモフラージュではないか」との考えを示し、ＭＣの石井亮次アナウンサーを驚かせた。

　番組では、この日の午後に始まったとされる森会長の後任を選定する検討委員会について取り上げた。検討委は非公開でアスリートを中心とした８人で構成、男女比は半々と報じられている。

　この検討委を公開すべきか、非公開にすべきかと意見を求められた春日氏は「今回は透明性を求めてと菅さんのアドバイスでなったわけですから、本来ならば公開すべき」とコメント。だが「透明性と言ったことと現実を考えると、透明と言ったこと自身、何かのカモフラージュなんじゃないかと…」の私見を語った。

　その真意として「この議論、実際にメンバーが新しい会長をかんかんがくがく、議論して選ぶことが出来るのか」と指摘。「本来ならば理事会が機能すれば会長を得られる、定款通りなら。理事が発言して理事がどう思うかやって議論すれば済む話が、それができない理事会だから、わざわざ検討委員会を作らなければならない。検討委員会も、森さんがご自分で動かれて川淵さんになったのが問題視されていて、菅さんが問題にしているのは川淵さんを選んだこと。それに対して腹案、会長誰がいいか、政府筋で決められてるわけですよ」と言い放ち、石井アナは思わず「ええ！？」。すでに官邸サイドで次期会長は決められている…という驚き発言に思わず大声を上げた。

　春日氏は「順序だててやっていくために、こういう風に民意に基づいて（次期会長を選ぶ作業を）やっているという形を作らざるを得なかった、というのが私の見方。私の個人的な見方」と、付け足し、石井アナは「驚いた。あくまでも春日さんの見立てということですね、予想というか推測というか」と、少し胸をなでおろした。

　春日氏は「そういう風にしか見えないんですよ、動きを見ていると」とも語っていた。