俳優の松坂桃李（３２）が、映画「孤狼の血　ＬＥＶＥＬ２」（８月２０日公開）に主演することが３日、分かった。２０１８年に俳優・役所広司（６６）主演で公開され、日本アカデミー賞など映画賞を総なめにした怪作の続編。前作の３年後を描いた映画オリジナルストーリーで、松坂は引き続き若き刑事・日岡秀一を演じ、新キャラとなる狂気の組長・上林成浩役の鈴木亮平（３７）と対峙する。

　続編製作発表から約２年。「孤狼２」の全容が見えてきた。前作で役所演じる伝説の刑事とバディを組んだ日岡が一回り大きくなってカムバック。ばっさりと短髪にした松坂は、建物３階から飛び降りるスタントやカーアクションにも挑戦し「思わず『僕はトム・クルーズじゃないんだから』となりましたが、今の自分にできうることは精いっぱいやりきれたので悔いはないです」と完全燃焼した。

　広島の架空都市・呉原市を舞台に裏社会と刑事たちの攻防が描かれ、最大の敵として刑務所帰りの組長・上林が立ちはだかる。演じる鈴木は、オファーを受けた際、白石和彌監督から「日本映画史に残る悪役にしてほしい」とリクエストされ、両サイドを刈り上げた不気味なビジュアルに変貌。“悪魔の男”を体現し「思う存分好き勝手に暴れることができました」と振り返っている。