高座をワイプ実況 上方落語フェス「電脳落語会」 笑福亭たま「オンラインの良さを」

 落語家の笑福亭たま(46)が22日、上方落語協会の笑福亭仁智会長(68)、桂米團治副会長(62)とともにオンラインで行われた「上方落語フェスティバル」(2月6日から3月末まで)の開催発表会見に出席した。

 同フェス内の「電脳落語会」(2月6日、大阪・天満天神繁昌亭)を主宰するたまは「『電脳-』は、オンライン落語会や落語の動画配信をパブリックビュー形式で開催するもの」と定義。中身には「実況落語(動画)」「編集落語(動画)」「映像落語(生)」があると説明した。

 「電脳-」での実況落語は、林家染八(28)の高座をワイプで桂文也(68)が実況し、落語を二重に楽しめるとした。編集落語は、桂米二(63)の「道具屋」を4人の落語家が編集して流すという。映像落語について、たまは「画角を使い、カメラワークや映像演出をした落語」といい、表情のアップや、カメラの揺れで臨場感を高められると例示した。

 たまは「生の落語ファンにオンラインの良さを知ってもらいたい」とコメント。コロナ後の落語を「古典・新作・映像」にシフトすると推測し、「少子高齢化の中でファンの獲得や顧客維持につながる」と「電脳-」の進化に自信を見せた。

 米團治副会長は「自己免疫力、ナチュラルキラー細胞を高めるには笑うこと。次に寝ること。落語にぴったり。笑って、面白くなかったら寝たらいい」とコロナ禍での落語の役割を力説。仁智会長は「落語にも新しく配信(映像)というジャンルができてもいい。もっと現実的に、何年か先に来てるかも」とし、「新しい落語の幅が広がるようになれば」と期待した。

 「上方-」は、今年度の文化庁戦略的芸能文化創造推進事業「ジャパン・ライブエール・プロジェクト」の大阪府版「ハルまちフェスティバル」の一環として行われる。

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