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テレ東「午後のロードショー」5000回 作品選考に3つの掟 プロデューサーに聞く

 テレビ東京の映画放送枠「午後のロードショー」(月~金曜、後1・35)が、22日に5000回を迎える。関東ローカルながら「筋肉アクション!」「サメ!」などのB級作品からアカデミー賞受賞作まで幅広く編成する独自の作品選びで根強いファンを持つ長寿番組。節目を前にテレ東イズムの詰まった番組のDNAを岡本英一郎プロデューサーに聞いた。

 昼になにげなくテレビを付け、思わず映画にくぎ付けになってしまった人も少なくないだろう。「午後のロードショー」といえば巨大サメやアナコンダが登場するB級アクションのイメージが強いが、岡本氏は「よくみなさん『面白いB級作品やってるよね』とおっしゃられるんですが、実は昔からA級作品もやってるんです」と苦笑いする。

 実際、5000回の節目となる22日にはアカデミー賞俳優デンゼル・ワシントン主演の大作「イコライザー2」を放送。緩急を織り交ぜる投球術が、午後ローの魅力でもある。

 特徴的なのが「火曜は闘うヒロイン!」「2日連続!クリント・イーストウッド」といったくくり。映画の放送権利は常に100~200本ほどストックされており、権利期間の中でどのような特集を組むのか「パズルをして、毎月のラインアップを決めていく」という。

 大事にしているのは目利き。作品選びをする岡本氏は、劇場だけで年間最多130本、DVDなどを含めれば400本を見て、面白いと思ったものだけを放送している。公開直後の映画はすぐに放送できるわけではないが、配給会社を調べて「放送させてください」とツバをつけておくこともあるという。

 「とにかく面白い映画を見つけるのが仕事。それには、ひたすら映画を見るしかない。見ていないものは買わないです。巨大なサメやヘビが出てくるような作品は、みなさんが求めてらっしゃるものだと思うので積極的に買うようにしているんですが、放送するクオリティーにないことも多い。放送されているのは、あまたある中から厳選したものになります」

 (1)なるべくスカッと見られる勧善懲悪で、(2)残酷描写と性的表現は極力減らす。映画館と違ってCMが入るため「(3)没入感がなくならないよう、細切れになっても画力があって、途中からでも、ながら見でも楽しめるもの」の“3つの掟(おきて)”を判断基準にしている。

 「毎日、筋肉アクションやサメでは飽きてしまう。B級からA級まで幅広く放送できる懐の深さが特色だと思います。長い間、愛していただいて感謝の気持ちしかありません」

 4月1日には1996年の放送開始から25周年を迎える。料理に例えれば、B級グルメから高級フレンチまで提供する究極のなんでもレストラン。自分の舌で何百、何千の料理を食べてきたシェフが自信を持ってお届けする作品が並ぶ限り、午後ローの歴史はこれからも続いていきそうだ。

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