岸本加世子 向田邦子さんを回想「週に4日5日くらい」横で食事していた
女優の岸本加世子(60)が14日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、40年前の1981年に飛行機事故のため51歳で急逝した名脚本家・向田邦子さんとの思い出を語った。
岸本はTBSドラマ「源氏物語」(80年)で向田作品に初出演。向田さん晩年の代表作であるNHKドラマ「あ・うん」(80年)、「続あ・うん」(81年)で「向田先生のご自身とされる役」を演じた他、TBSドラマ「幸福」(80年)にも出演。晩年の向田作品に欠かせない存在だった。
「あ・うん」の撮影が終わると、いつも向田さんの妹の店で食事をごちそうになっていたという岸本は「ホントに、週に4日5日くらいうかがっていたんじゃないかなと。必ず、どういうわけか先生の横に私が座らさせていただいて、おしょうゆを入れてくれたり、お刺し身を『はいはい』とか、ホントに子供に食べさせてくれるかのように世話を焼いてくださった」と、親身になってくれた向田さんの姿を回想。
向田さんは岸本について「私に預けなさい。私が女優として育てるから」と話していたといい、岸本は「3年間、出会ってから3年間、亡くなるまで3年間しかなかったんですけど、ものすごい濃厚だった」と、瞳を潤ませていた。